当たり前だが、着いた先は病院だった。
担架に寝かされて病院内を移動する、天井と壁の上の方しか見えない。
天井と壁の上の方だけで判断するのもどうかと思うが、
どうみても新しい感じがしない病院だった。
しかし、この病院こそ地域ではナンバーワンの
心筋梗塞専門病院だったのだ。心筋梗塞専門というと語弊があるので、
正確には循環器疾患専門の病院だった。
ちなみに、風邪などで近くの医者へかかると、必ず「心臓はどこの病院へ?」と
聞かれ、「○○病院です」というと「ああそれなら大丈夫だ」といわれる。
それほど、心筋梗塞には強い病院なのだろう。
しかし、このとき救急車で搬送された、病院がどこにあって
廻りはどのような町並みなのか、さっぱり分からなかった。
病院名すら、2?3日してから初めて知ったような気がする。
なにせその日から、集中治療室から個室に移るまで
二週間は自分の足で歩けなかったのだ。
