心筋梗塞のカテーテルの手術は、全身麻酔などもなく本人の意識もそのままなのだ。
そしてその一連の作業はライブ中継されるのである。
もちろん自分でも見られる。
手術台の横には20インチぐらいの大きなモニターがあり、
そこに自分の心臓の血管のシルエットがモノクロで映される。
多分造影剤の効果で映し出されているのだろう。
そんな映像の中に、やがて細い管がやってくるのが見え、
血管らしきシルエットが、途切れているところまで到達する。
別に医師の説明があった訳でもなく、
(ひょっとしたらあったのかもしれないが、よく覚えていない)
そこで、管は何かを起こした…けれどシルエットなのでよく分からない。
多分風船が膨らんだのだろう。
すると、同時に途切れたシルエットの先がブワッと黒く映し出される。
祝!開通である。
そのとき、なんだか胸のあたりが暖かくなったような気がした。
